ビジネスキャンプは
楽しみながら育む
"超実践型"教育プログラム
ビジネスキャンプの舞台となる場所は、千葉県成田市にある小学校をリフォームしたキャンプ場。他のお客さんはいないため、周りを気にせず思いっきり活動ができます。
今までにない特別な空間で過ごす子どもたちは、普段とは全く違った力を発揮できるようになるでしょう。
3日間における住居の確保、食事の準備、片付け、探索…キャンプ期間中の仕事は全て子どもが自力で行います。子どもが失敗しそうになったり、実際に失敗したとしても大人は一切手助けをしません。
そうして「自分の力で生活できた」と言う事実は大きな経験となり、将来にわたって力となる特別な自信をもたらします。
キャンプ中は独自の通貨が発行され、一つの経済圏を作り出します。子どもたちは仕事や商売をすることでお金を得て、他の子が提供する食事やサービスを購入したり、次の仕事のために使用したりします。
借入や税金、為替といった概念もあり、3日間の生活の中で、経済や社会の仕組みを肌感覚で理解できるようになります。
大人には「子どものやることに口を出さない」というルールがあり、キャンプ中に大人が子どもへ指示を出すことはほとんどありません。
やらされたわけではなく、自分の意思で決めて起こした行動は、たとえ失敗しようとしっかり受け止めることができます。そして「次はもっとうまくやる!」と、粘り強い姿勢が育まれます。
キャンプ場には遊べるものが沢山あります。働いて稼ぐのも、遊んでのんびりするのも、全ては各自の選択次第です。
しかし遊んでばかりでは他の子どもとうまくやっていけなかったり、お金がなくて食事ができなくなることもあります。自由な行動とは、自分でその結果を受け止めることだと身をもって学習することになります。
集まる子どもたちは、学年や住む場所が全く違い、言うなれば「白紙」の状態で出会うことになります。
しかし一人ではできない仕事も、力をあわせることで魅力的なビジネスになります。「仕事」という共通の目的を共にした子どもたちは、キャンプの日程が終わっても切れない強い絆を手に入れます。
うちの子は自分の感情を出すのが苦手な方ですが、実際のビジネスキャンプでは、お客様が求めているものは何か、何をしたら喜んでくれて、対価を払ってくれるか。チームを組んだパートナーとどうやって協力していくか。そういう事を自分達で考えて実行していく機会が多かったので、自然と発言が多くなり、沢山のアイディアが出ました。人が喜んでくれて、尚且つ対価ももらえる喜びを知ることが出来て、とても生き生きとした表情でした!キャンプの最後の日には、「次回は土地を購入して貸出したいんだけど運営の人に提案してみてもいい?」など積極的な発言もあり、変化を感じました。
子供と一緒に参加することで、その時の子供の表情や、考え方の変化を感じ取る事ができとても良かったです。今までの、『勉強しなさい!』という時代から、何をどうやって具体的に学べばよいか、を一緒に学ぶ機会になりました。このビジネスキャンプで知り合った方々とのご縁が続く事もこれからの楽しみの一つになりました。
子供の自立や成長のためには、周囲の大人たちの見守りが必要不可欠だと私自身常々、感謝と同時に強く感じていました。ビジネスキャンプでは、子供が経済を回すオトナの役割を担います。それを成立させるために自然と保護者たち大人は、見守る行動を取る必要があります。これが本当に難しい!笑。
保護者や主催者同士も、「こうしてはどうだろう?」「ここはあえてケンカを仲裁せずに放っておこう」など、自然と小さな話し合いが行われていました。3日間、私自身も子供を見守るためのトレーニングをさせていただけたような感覚でした。そして、最終的には“見守り”を盾に昼間からビールを片手に保護者同士でリラックスする時間を過ごせたことも忘れられない思い出になっています。
子供たちの成長を目の当たりにして、大人ががんばり過ぎず見守ることの大切さに、気付くことができました。